パディントン発4時50分 2024年08月09日 わたしは、作業の合間に、こまぎれで映像作品を鑑賞することができる。10分ほど見て、作業に戻るということが平気でできる。ただ、早送りで鑑賞することはない。情報配信は1.25倍速で聞くことがあるが、映像作品ですることはない。 今回、作業中に見たのは、『パディントン発4時50分』。以前、ジョーン・ヒクソンのものを見たことがあるので、自然比較して見ることになった。 クリスティの作ではマープルものが好…続きを読む
〈同志が敵である〉という筋立てはやめてくれ 2022年10月18日 海外ドラマなどでよくあるのは、ずっと力を合わせてきた同志がじつは1番の敵であったという筋立てである。 日本のミステリーなどでもある。 そういう筋立ては、読者、視聴者をハラハラさせて効果的かもしれないが、安直だからやめてくれと思う。 もちろん、『力の指輪』の最終話のことを言っているのだ。 個人の経験の積み重ねのもとに、ある物語の筋立てが選ばれることと、観客の反応を工学的に測定した筋立てが、…続きを読む
松本俊夫『修羅』再見 2017年08月13日 見た。1971年に梅田のATGで見たのが初回。 HDマスターでブルーレイであるため、初見の際のザラザラ感はなくなっている。 自分のトラウマを追体験するので少しこわかったが、結果的にはいろんなことがわかった。 監督インタビューでは、最初のキャストは、市川染五郎(現、松本幸四郎)と若尾文子だったという。『ラマンチャの男』のロングランで変更を余儀なくされたという。中村賀津雄は、いってしまった感じで、…続きを読む
松本俊夫の『修羅』 2017年08月06日 偶然、松本俊夫の記念シンポの記事をあるブログで読んで、例の通販で検索すると、主要劇映画が、リマスター版で適価で出ている。 見られるかどうかわからないが、『修羅』を注文した。昔劇場で見たときは、ざらざらの手で目をこすられるような映画だった。見直しても同じように感じられるか、実験である。 実験映像集というのがほしいが高いし、なかなかない。 古本市で未開封ボックスが適価でおいてあるというようなことは…続きを読む
家で『シン・ゴジラ』を見る 2017年03月28日 『シン・ゴジラ』見るも、何にも感じなかった。世間はなにを騒いでいたのだろう。ウェルメイドという言葉がある。もとは緻密に作られているという意味だろうが、型どおりによく練られているという意味で、ここでは使いたい。海外ドラマには、ウェルメイドの典型のような作品がある。たとえば、『NCIS』。まあ、いろんな事件が起こるが、計測されたように進行する。いや、ほんとうに計測しているのかもしれない。キャラクター…続きを読む
ルアン・ジョンソン先生に先見の明あり 2016年10月13日 荒れた生徒たちに、ダブル・ディラン(ディラン・トマスとボブ・ディラン)について熱く説いたルアン・ジョンソン先生には先見の明があった。 過去記事《ダブル・ディラン》参照。続きを読む
FAKE 2016年06月21日 先日、森達也監督のドキュメンタリーフィルム『FAKE』を見た。 なんと映画館で映画を見るのは3年ぶりである。 みようと思ったのは、素材に関心があるからではなく、この人のテレビ版のドキュメンタリー『ドキュメント・森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(2009年4月、キネマ旬報社)がおもしろかったからである。 それについては過去記事「フェイク」を参照されたい。 さて、見てから…続きを読む
伊丹ボックスと松本ボックス 2015年10月08日 事故で電車が遅れ、買った本をタリーズで読む。 スターバックスの今のかまえは、本を読む気になれない。(個人的意見です。) 伊丹十三はいい。小説『取り替え子』の塙五良はもっといい。 『伊丹十三の映画』(2007年、新潮社)。アメリカで通訳をつとめたベス・ケーリは、「「タンポポ」はストーリーが面白くて、ユーモラスなところがたくさんあったので、アメリカではとても人気がありました。」と語っ…続きを読む
ブロックバスターと角川映画 2014年03月19日 トーマス・ホワイトサイド著、常盤新平訳『ブロックバスター時代』(1982年、サイマル出版会)。 常盤新平は序文のなかで、次のように記している。 ブロックバスターは一街区を破壊しつくすほどの超大型爆弾のことであるが、映画の超大作を意味するようになり、いまや小説のベストセラーを意味するようになった。 名門出版社が、コングロマリットに吸収され、バックリストの古典…続きを読む
『異境の中の故郷 作家リービ英雄52年ぶりの台中再訪』 2013年12月13日 《mon pays natal》の記事によると、大川景子監督のドキュメンタリー『異境の中の故郷 作家リービ英雄52年ぶりの台中再訪』が、完成上映されたという。 関西でも、上映会があるといいが。 《TAKUのブログ》に鑑賞記録が出ている。続きを読む