古本日記 戦時画報と三六判の巻

🔶文庫櫂さんに予約注文の『日露戦争写真画報 旅順降伏紀年帖』(明治38年、博文館)を受け取りに行く。 口絵の多色刷石版、東條鉦太郎画《旅順要塞軍降伏》。「一月二日水師営ニテ攻囲軍全権伊地知少将ト敵軍全権レース大佐トノ開城談判」  ビックリのおまけをいただく、感謝。 🔶仕事の本を買うために梅田の丸善ジュンクへ。ついでにあの新刊を検索。置き場が書いていないので、4階のカウンターでたずねる。 電話…

続きを読む

古本日記 青羽古書店はとてもいい!

 さて、このところ、仕事の仕込み→仕事のサイクルがとぎれず、気がつけば、20日近く古本屋に行っていないのであった。 そのかわり、海外洋古書は注文した。 京都にできた青羽古書店のサイトには、19世紀のなかばにオランダで古書店を営んでいたフレデリック・ミュラーの「私が古書店という仕事を営むようになって30年以上の時が流れたわけだが、私が当時から今に至るまで絶えず確信しているのは、古書店というものは学…

続きを読む

バイリンガル版ランボオ全集

 安いので購入した、フランス語、英語併記版のランボオ全集。  Rimbaud Complete Works,Selected Letters.   University of Chicago Press 2005  訳者は、Wallece Fowlie。  見開きで、左がオリジナルのフランス語、右が英語になっている。  有名な『母音』の末尾「O、至上な喇叭の異様にも突裂く叫び、/人の世と…

続きを読む

青羽古書店に期待

 オタさんのところのリツイートで青羽(あおばね)古書店のことを知った。 京都新聞のウェブ記事では「歴史学や哲学などの研究者向けに、海外の古書市場に眠る希少本を見つけ出して販売するユニークな古書店が、京都市左京区に開業した。大学の街の利点を生かして研究者のニーズを把握。海外市場から直接仕入れて、価格を抑えて専門性の高い古書を提供できるという。」と紹介されている。記事はここ。  青羽書店のHPはこ…

続きを読む

『古本乙女の日々是口実』

 きのうはつながらなかったが、今日は出ています。 pugyurataさんの新刊。『古本乙女の日々是口実』。ここ。 「内容紹介」引用。古本者アルアル満載! 微笑苦笑のコミックエッセイ。古本大好き乙女、カラサキ・アユミが新刊本でデビュー! 古本へ愛と「口実」に満ちた日常を、4コマ漫画に凝縮してお届けします。書物蔵による解説「古本の新しい価値について--プギュラタさんを見て思ふこと」も収録。 「コミッ…

続きを読む

『中澤弘光明治末〜大正〈出版の美術〉とスケッチ』展図録

 先頃まで、武蔵野市立吉祥寺美術館で開催されていた『中澤弘光明治末〜大正〈出版の美術〉とスケッチ』展図録を取り寄せてみた。◇与謝野晶子『みだれ髪』の歌を使った歌かるたが21枚掲載されている。これだけ、集まったのはめずらしいのではないか。 おもしろいことに、『明星』37年1月に掲載された2葉は載っていない。 全部が絵解きできるかやってみたいが、もう少し図が大きければよかったのに、と思う。 ◇《京…

続きを読む

古本日記 長田幹彦デーの巻

 嵐なるも、たにまち月いち古書即売会に。定刻に到着したが、さすが悪天候ゆえか,人は少ない。古本キングさんに声をかけられる。オタさんにあいさつ。 現代詩関係の本が多い。 何度か回って、新潮社、大正5年初版、6年6版の『幹彦文粹 孔雀草』。これは、作者が自分の小説から、四季に分類して名場面を抜粋したもの。自作名文選という趣向。こうしたものも需要があったのか。 もう1冊、これは少し値がはるが,長田幹彦…

続きを読む

文豪写真 独歩を中心に

 『文章倶楽部』(大正6年8月、2巻8号、新潮社)。「記念すべき文士の会合(明治三十六年花袋氏宅にて撮影)」。 「向つて右より蒲原有明、小栗風葉(其背後)川上眉山(其左)国木田独歩、田山花袋、長谷川天溪」 目次には「口絵—記念す可き文士の会合」とある。 靴をはいているのは独歩だけ。天溪は洋服に下駄である。 風貌から、長身と思っていた独歩は小柄である。眉山は長身。 花袋の手は大きく、いかにも精力的…

続きを読む

古本日記 逃した魚に再会の巻

 報知器の検査があるので、午後待っていると、意外に早く来て、おわったのが15時前だ。 思い立って、西宮大谷美術館の「藤田嗣治 本のしごと」展の最終日に向かうことに。 阪神香櫨園から徒歩10分。最終日ゆえか盛況である。藤田はそんなに好きではないが、展示は充実していた。 フランス語版の『芸者のうた』のジャポニスムや、東京日日、大阪毎日掲載の横光利一の『旅愁』挿絵に心が動く。 『旅愁』挿絵は、個人蔵の…

続きを読む

文豪の書斎 乱雑系の山田美妙

 『文藝倶楽部』定期増刊『ひと昔』10巻2号、明治37年1月、博文館。 山田美妙の書斎。 そばにいるのは子息。 棚の上に、平積み。または、敷物を敷いた畳の上に乱雑に本が置かれている。 上が「書斎」下が「令息」。 下は、美妙が執筆しているところをこどもがのぞき込んでいる体。 本は乱雑に散らかっている。美妙は無頼派なの? 書斎には額が多くかけられている。一つだけが人物で、あとは風景か。写真か絵画か判…

続きを読む