木下杢太郎の復習

 事情あって、木下杢太郎について勉強の復習を始めた。 『目でみる木下杢太郎の生涯』(昭和56年10月、緑星社)。文学アルバムとしてよくできている。生涯の輪郭がすっと頭に入る。実家の米惣(こめそう)は、米問屋から始めて、雑貨や書籍もあつかったという。木下杢太郎(太田正雄)にとって〈家〉の問題はおおきかった。  キリスト教から天理教に改宗した姉きんの存在が大きい。文学者となることを断念させ、夫の先…

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『遠野物語』関連

 ヤフオクで『遠野物語』が出て話題だったので、過去記事まとめておきます。《『遠野物語』は白い?》《復刻版『遠野物語』は赤くなかった!》《赤い本・追記》《赤い本》

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全集内容見本

 オタさんのところで、代価100円の全集内容見本がわき出てくるのをみて、故森本修氏のことを思い出した。 芥川の伝記研究で知られる氏は、内容見本の書誌的重要性について指摘していて、蒐集もしていた。そのことは、谷沢永一『完本紙つぶて』でふれられている。 さて、このコレクションがどうなったかは、門下の方の追悼文に記してある。 ここ。

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中山千夏の新刊!

 出ました。早く読みたい!! 中山千夏『活動報告 80年代タレント議員から162万人へ』(講談社)。ここ。 162万人は、この人が参議院議員に初当選したときの獲得票数。 おもしろそう。  わたしは、この人の文章が大好きである。  この本が売れて、文庫でセレクションが出ることを期待しよう。

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新刊日記 最近のイメージ関連本

 草思社文庫、穂積和夫『絵で見る明治の東京』。291頁、浅草橋、柳橋の眺望はすばらしい。 女義太夫や活動写真館の内部風景も。 文春新書、浦上満『北斎漫画入門』。初刷りと増し刷りの版の状態の比較など。 角川新書、平松洋『最後の浮世絵師月岡芳年』。大判の図録もいいが、こうした小型本も便利。《うれしそう》では、ほたるを両手で包み込み、団扇を口にくわえている。

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新しい分かり方

 ふと、新刊書店の棚をながめると、となりの本とは距離を置いて、一冊の本がたてられていた。 『新しい分かり方』(中央公論新社)。佐藤雅彦の本で、奥付をみると9月に出ていたのだ。 この人の本は、だいたい全部購入している。 視点の変換、置き換えなど、特に新しいことが言われているわけではないが、この人の場合は、体験とのくっつき方がいつも語られていて、それがわたしをひきつける原因だと思う。 最後のエッセイ…

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留学生が見た日本

 アジアの留学生はどう日本を見たか。月末新刊。『〈異郷〉としての日本 東アジアの留学生がみた近代』(勉誠出版、編集和田博文・徐静波・兪在真・横路啓子)   こういう視角は、あまりなかったのでは。

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青木嵩山堂の本

 ツイートで複数の情報を見かけて、電話で東京堂書店神保町店に連絡し、通販で送ってもらう。送料、代引き手数料で高くなるが、アマゾンでは現在品切れで、ネット検索しても、大阪で置いているところは限られているので、すぐ読めることを第一に考えた。 その本は、青木育志、青木俊造著『青木嵩山堂 明治期の総合出版社』(アジア・ユーラシア総合研究所)。持っている本を調べたが、青木嵩山堂(あおきすうざんどう)の本は…

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