「大正ロマン」について 2023年04月27日 竹久夢二の形容によく使われる「大正ロマン」という語について、石川佳子氏は、筒井清忠編『大正史講義【文化篇】』(2021年8月、ちくま新書)所収の「第13講 竹久夢二と宵待草」で次のように記している。 「大正」の再評価、そして夢二生誕九〇年の展覧会を機に評された「ロマン」の語も誘因となり、一九七〇年代より「大正ロマン」が少しずつ使われるようになる。 昭和五三年には、サントリー美術館で展覧会「大…続きを読む
図書館へ行った14 2023年04月21日 今日はいつもの大学図書館ではなく、居住市の図書館に予約していたものを取りに行った。 大学図書館にないものは居住市の図書館にあるという微妙なすみわけが少しわかるようになってきた。 3冊のうち1冊は、参照部分が限られているので、その場でコピー申請書を書いてコピーした。係員は枚数を確認していた。 金曜午前、来館者は多い。貸出冊数も多い。本は買わずに図書館でというユーザーがすごく多いのかもしれない…続きを読む
一條成美画集『新粧』 2023年04月20日 南陀楼綾繁さんが《日本の古本屋》のメールマガジンで《新潮社資料室 出版史を体現する資料に囲まれて【書庫拝見12】》という記事を書いていることをオタさんのツイートで知って、読んでみたらおもしろかった。 オタさんは、「新潮社資料室に幻の一條成美『新粧』(明治34年?)は存在するだろうか?」とツイートしている(午前11:03 · 2023年4月20日)。 もしかしたらあるかもしれない。『新潮社一〇…続きを読む
恩田陸『六番目の小夜子』と学校空間 2023年04月16日 *以下は、2015年頃にレポート見本として書いたものである。先週、きっかけは何かしらないが、『六番目の小夜子』のことが話題になっていて、この文章のことを思い出した。ここに掲げておくことにする。 恩田陸『六番目の小夜子』と学校空間 1 恩田陸『六番目の小夜子』について 恩田陸は、ホラーやミステリーやSFというジャンルの壁を越えて活躍するエンターテインメントの作家として注目を集…続きを読む
読めない 2023年04月14日 村上春樹『街とその不確かな壁』(新潮社)。 昨日届いて、読もうとするが、読み進められない。 『海辺のカフカ』が最後に読んだ作品。とてもいやな読後感だった。 自分の感覚を普遍化するつもりは、つゆないのだが、1ページ目で挫折。読み進められないのだ。 しかし、秋に発売されるという特別版10万円は、申し込んでみようと思う。もちろん投資としてである。抽選を突破できないだろうが。続きを読む
作業日誌 整理は続く 2023年03月29日 ◇体のあちこちが不調ゆえ、注釈、書きものを中止する。たまっている本の山を、読むことに時間をつかうことにする。 ◇赤瀬川源平=尾辻克彦の本を整理することにする。サイン本が2冊出てくる。わたしの名前を書いてもらっていて、これはなかった方がよかったと思う。サインしてもらう時は、自分の名は書いてもらわないほうがいい。2冊は整理から省くこととする。おそらく90年代に、徳正寺のイベントに来られたときのもの…続きを読む
シュトルム『告白』 2023年03月23日 三浦淳さんのブログ《隗より始めよ・三浦淳のブログ》で、シュトルムの短編小説『告白』の翻訳が4回にわたって公開されている。 一読したところ、高い倫理性と深い悔恨の物語であった。 第1回目にリンクがあるので順次読んでいける。続きを読む
作業日誌 本の梱包 2023年03月22日 整理する本を梱包する。 ためておいた保護シートがつきたので、ホームセンターに買いに行った。 500円でけっこうな量が購入できた。 2,3冊ずつ丁寧に梱包し、段ボールの隙間をなくして、封をすると、たいへん疲れた。 古本屋さんはたいへんだと思う。 どんな商売でも、マメさがなければ続かないだろう。わたしはだめだ。 体が動くうちにどんどん整理しよう。 続きを読む
昔の話 2023年03月14日 1968年のこと。京都会館で講演会があった。 講師は、羽仁五郎、内田義彦、大江健三郎の三名。 会場に着くと、渦を巻く行列ができていた。 羽仁五郎は『都市の論理』にもとづく漫談、内田義彦は学問的な話。 大江健三郎は文学の現状についての話。中身は覚えていないが、最初の発声が「ぼくが大江健三郎です」であったのは記憶している。 『取り替え子』がいちばん好きである。初期では『日常生活の冒険』か。…続きを読む