スワン家を通り過ぎて 2016年10月13日 最近のイメージ関連本。 マルセル・プルースト作、ステファヌ・ウエ画、中条省平訳『失われた時を求めて スワン家のほうへ』(平成28年10月、祥伝社)。 オールカラーのバンドデシネ。 マドレーヌはシェルの形だ。 「スワン家」で挫折する人が多いそうだ。 家具とか背景は、本場なので映画の感じ。 スワンの嫉妬がタコの足みたいに伸びるというところの表現は、鉄柵の曲線…続きを読む
自宅で本を発掘 2016年10月05日 岡田三郎助の本を探して約1時間。出てきません。 代わりに、と言ってはなんですが、近藤ようこが3冊発掘されました。 このエッセイ集『後には脱兎の如し』(2004年、晶文社)は、どこに行ったか探していたのです。 これは面白かったことを思い出しました。あとがきによると、近藤先生は、本業が不振で背に腹はかえられずということで、出版に踏み切ったそうな。 マンガも少し入っていま…続きを読む
『逢沢りく』下巻 2016年09月16日 ◇車中で、ほしよりこ『逢沢りく』下巻、読了。涙は出んかったけど、カタルシスはあった。病気の子供と心の固い少女の取り合わせなんか、『秘密の花園』の黄金パターンや。まあ、筋は予測できるんやけど、細部の工夫があるところがええ。全力疾走の女=かぐや姫とか、マーニーとかいろいろ入っているんやけど、母親が娘の制服着るとこなんかようできてる。 ちょっと文句も言うとくと、男たちのキャラがみんな濁りが無いんや…続きを読む
日記 2016年09月11日 ◇岩波の漱石没後100年企画で、近藤ようこの『夢十夜』が連載されている。ここ。 今なら第3夜が読める。紙媒体と違って、ウェブで読むと、いっそうコマ運びの特徴と流露感がはっきりわかる。 近藤ようこを読んだことがない人は、ちくま文庫版『水鏡綺譚』をすすめたい。これが気に入れば、何を読んでも大丈夫。アックスのインタビューでは、いつもちょっとだけ世の中より早いと発言されていたが、社会性があって、…続きを読む
上野顕太郎を思い出す 2016年09月08日 『アックス』90号(2012年、青林工藝舎)の近藤ようこ特集の単行本リストを眺めていると、4冊目にあたる1985年刊の『夕顔』(日本文芸社)を所持しているので、それから、だいたいずっと2009年の『花散る里』まで、近藤ようこを追いかけている。安吾の原作ものからちょっと遠ざかったのだが、これも読んでみようという気になった。 この人の作品が、なぜ、私の頭によいかというと、文字を気にとめなくとも…続きを読む
コミック・コーナー 2016年08月31日 午後7時過ぎというのに、いちばん近い比較的大きな書店のコミック・コーナーは、わたし一人しかいないのであった。 かつて、メジャーではないマンガ、コミックをたくさん購入し、たくさん読んだ。1980年代から90年代にかけてである。わんだーらんどという店が贔屓で、よく出かけたものだ。今は、なんばの店だけになった。客で賑わっていて、生き字引のような店長がいて、メジャー作品もマイナー作品もよく売れてい…続きを読む
『月に吠えらんねえ 5』 2016年07月28日 油断していたら、5巻がとっくに発売されていた。 清家雪子『月に吠えらんねえ5』(2016年5月)、カバーデザイン、芥陽子。 今度の中表紙は、すぐわからなかった。ああ、『新体詩抄』ではないか。 読むのに、1時間以上かかった。 「白」と「朔」のクィアな関係が縦糸であることはわかる。そこはなかなか踏み込んでいる。特に前半。(ページを示そうとしたら、ページナンバー…続きを読む
北山清太郎の特別展 2016年07月02日 ちょっと先だが、和歌山県立近代美術館で、北山清太郎の特別展があるようだ。ここ。 北山は、フューザン会にも関わり、「現代の洋画」という雑誌を出し、版画特集はよく知られている。そのあと草創期のアニメーションで活躍したらしい。 伝記が出ているはず。買ったのに行方不明。続きを読む
『キャットニップ』第1巻 2016年02月23日 本屋でおまけの『きらら』をもらう。目当ては、大島弓子の「キャットニップ」。もう50回を こえているのか、と思って頁を繰ると、なんと、第1巻が発売されているではないか。 すぐ見つからないかもしれないが、本屋に走らねば。 大島さんとハルノさんで、ネコをめぐる長編対談をすれば、おもしろかろうと思う。 〔付記〕なんと、2014年秋の発売である。まったく気がつかなかった。続きを読む