夏金の肉筆絵葉書が

「夏金」(夏目漱石)が橋口貢(橋口五葉の兄)らに宛てた肉筆絵葉書がヤフオクに数通出ている。 すでに知られているものかどうかは未確認。明日締切。 〔付記〕2025/08/31今見たら、7日後締切で、橋口貢宛の絵葉書が追加されている。猫の絵や西洋人母子像であるが、いずれも味わい深い。とくに、黒白、青目の猫がとてもよいと思った。

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普門暁の絵葉書《春の踊》

定期的にヤフオクで検索する項目の一つに普門暁の絵葉書がある。 長らくであわないが、今日《春の踊》という、動的視点で踊り手をとらえた未来派的な表現の絵葉書がヒットした。即決で購入。1北里以内で収まった。あーと・わの会編集の「画家5500名の略歴」から経歴を紹介しておこう。 普門 暁 (ふもん・ぎょう/1896~1972 年)奈良市生れ。川端画学校に日本画、油彩画を学ぶ。個展を開催、石井柏亭に認…

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雑誌『女学世界』の総目次

雑誌『女学世界』に太田三郎がどのくらい付録絵葉書を作成したかを調べようとしていて、あることに気がついた。 『女学世界』には復刻版があるが、絵葉書はついていない。付録絵葉書がどのようなものかを確定するのは至難の業である。絵葉書は切り取りできるので、たいてい古書でも残っていない。 わたしは、一冊、切り取られていない号を持っている。 明治40年の8月号。太田三郎の絵葉書。第7巻第11号。 目次…

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noteに記事《太田三郎の絵葉書 《もも草の》》を公開しました

noteに記事《太田三郎の絵葉書 《もも草の》》を公開しました。 太田三郎の雑誌『文章世界』付録の絵葉書を取りあげました。 入手できた太田の絵葉書を順次紹介していきます。 わたしが所持しているのは10枚。調べたところ、太田はおそらく100枚以上の絵葉書を作成しています。 今回紹介したものは、西洋風の絵柄に古今集の和歌をあわせたものです。

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絵はがきの原画

明治古典会の七夕古書大入札会のカタログに、一條成美などの絵葉書の原画が出ている。 一條のは雑誌『女学世界』の付録絵はがきの原画のようだ。 やはり、版元や絵はがき店が、原画を画家に返さなかった可能性があるようだ。 広島の絵葉書展覧会で一條の《お嬢様の隠し芸》というセットが超高価で売約済みとなった。発売されたものは、コロタイプ一色刷りで、安価なものなので、おそらく原画が展示され、高価で売れたの…

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絵はがきの効用

竹久夢二の『山へよする』(大正8年、新潮社)は、竹久と笠井彦乃の恋愛紀行を軸とする、美しい詩画集である。 ニコライ堂で、二人だけの結婚式をあげるところで、童画ふうの多色木版がはさまれているが、二人が見たマリアのイコンはどんなものか、検索してもわからない。 ニコライ堂に見に行けばいいのだが、内装が大正初期と同じとはかぎらない。 そこで、思いついたのが絵はがきである。 内部の写真のものが見つ…

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柳田国男も印刷された絵葉書が好き

過去記事《肉筆より印刷がいいという感覚》で、『ハガキ文学』第3巻第1号(1906年1月1日)に掲載された「空々閑人」名義の「絵ハガキ鎻言」という記事で、肉筆の絵葉書よりも、印刷された絵葉書の方に趣があるということが記されていることを紹介した。「空々閑人」というのは、絵葉書が盛んであったドイツへ留学していた人たちの中のひとりだと思うが特定はできていない。 さて、同じこと、すなわち印刷された絵葉書…

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肉筆より印刷がいいという感覚

昨日紹介した『ハガキ文学』第3巻第1号(1906年1月1日)の「空々閑人」名義の「絵ハガキ鎻言」という1ページの文章は短文だがおもしろいことがたくさん書いてある。 絵葉書に関連してであるが、肉筆画より印刷された方が味わいがあると述べている。 ◁絵ハガキは肉筆に限ると乙なことをいふ人があるが気が知れぬ、否知れぬではないが、彼は絵ハガキといふものゝ趣味を知らぬのだ、絵ハガキと絵と同一物にしてゐる…

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