「デモ画家」という言葉

『ハガキ文学』第3巻第1号(1906年1月1日)を見ていると、「空々閑人」名義の「絵ハガキ鎻言」という1ページの文章が掲載されていて、「デモ画家」という言葉が使われているのに気がついた。 ◇絵ハガキに金ぴか銀ぴかのものが澤山あるが畢竟虚仮脅しだ、素人やデモ画家が絵の拙な所を胡麻化す手段なら深く責めず、堂々たる大家の腕に成れる品に此等の手段が往々施されてあるのを見(引用者注-「みる」のルビあり)…

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絵葉書の発売禁止

「一條成美の絵葉書《お嬢さまのかくし芸》:後編」を書いているが、ヤフオクで見つけて入手した、この5枚組絵葉書が発売禁止になっていることがわかった。 後編は近々にアップ。乞うご期待。 〔付記〕2022年9月19日。note マガジン「一條成美という画家」。

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残念、袋だけ

古雑誌を見ていると、絵葉書の袋が出てきた。 京都の業者。「美術絵葉書」という言葉は当時から使われていた。

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古本日記 絵葉書1枚

FF外だが、ふらり堂さんのツイートで見た絵葉書が届いた。 安かった。日露戦役紀念絵葉書、「各宮妃殿下繃帯御調製」。 エンボス加工あり。 赤十字のエンブレムがアートタイプの写真に重ねて印刷されているところが気になった。

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『水彩練習 成美画集』の広告

雑誌『ハガキ文学』第3巻第9号(明治39年8月1日、日本葉書会、表紙画は満谷国四郎)に一條成美の絵葉書セットの広告が出ている。 18枚セット定価1円が、半額の50銭で販売されている。 「水彩練習」とあるので、水彩画のタッチを表現したものと推定される。 書物と違って絵葉書は、保存されにくい。 日光に晒されたことがないものが出てきたりはしないだろうなあ。

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滑稽新聞社の絵葉書

滑稽新聞社の絵葉書世界の絵葉書《なかよし》。 もつれあうように浜辺を歩く二人の女性。 足のからみなどで2人がなかよしであることが伝わってくる。 石版印刷をうまく使っている。 砂浜を拡大すると、石版独特の紋様がわかる。 着物の柄など濃淡をうまく使い分けている。

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手彩色の絵葉書

手彩色という説明がついていた絵葉書を購入。 『金色夜叉』の熱海の海岸の場面。 ハガキの裏に仕切り線がないので、明治6年(1873)〜明治40年(1910年)3月までのもの。『金色夜叉』の新聞連載は、一八九七年から一九〇一年にかけてのこと。 右下に「大阪道頓堀田中書店発」とある。 左下のサインは「舟」はわかるが次がわからない。 一見した感じでは、手彩色かどうかはわからない。 拡…

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日露戦役紀念絵葉書に「ヌーボー式」装飾があるわけ

樋口雪湖が制作に携わった、数次にわたって発行された日露戦役紀念絵葉書には、光琳式やアールヌーボー式の装飾が加えられたり、多色石版の複数回刷りが採用されている。日露戦役紀念絵葉書になぜ装飾が多用されるか。その答えとなる一つの根拠が見つかったので紹介しておこう。 過去記事《古本日記 復刻版『日本絵葉書史潮』》で紹介した図録『巷の目撃者』(新宿歴史博物館、1999年10月23日〜12月5日)には、「…

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「入営紀念」と「解隊紀念」

美人絵葉書が日露戦争と深い関わりがあり、兵士の慰問に使われたことは過去記事にも書いた。  *過去記事参照《戦争と美人絵はがき》《戦争と美人絵はがき(その2)》 さて、この絵葉書は何年か前の水の都の古本展で入手したもの。 絵柄は、美人絵葉書の代表的アイコンともいうべき、洗い髪のお妻である。 未使用で、記念印が二つ押されている。 「大津歩兵第九聯隊」とあり、左は「入営紀念」、右は「解体…

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「郵便はかき」と「郵便はがき」

ヲガクズ@wogakuzuさんのツイート、スレッドに絵葉書についての興味深い記述がある。スレッドはここ。 気になったのは、寸葉さんの言葉として紹介されている「濁点つきの「はがき」は昭和に入って形式なので目安にすればいいと教わった」という部分。 「はかき」が古くて、「はがき」は新しいということか。 手持ちの絵葉書を見てみる。 上の裏はこれ。 「郵便はかき」である。 下の裏も同じ…

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