電子本日記 『地獄変相奏鳴曲』、『死の島』など

ここ4,5年で電子書籍を購入する機会が増えた。話題の『陰謀論と排外主義』も紙の本が売れてしまって見当たらないので、電子版を購入した。 先日は、講談社文芸文庫のセールをやっていたので、大西巨人の『地獄変相奏鳴曲』(第一楽章~第三楽章)、(第四楽章)の2冊を購入した。 普通サイズのiPadを使っていたときは、書見用のらせん形のアームを寝室の障子の枠に取り付けて、寝ながら読んでいた。いまは、寝床に…

続きを読む

シュトーレンの季節・続

前に紹介したドイツからの輸入品は食べきってしまった。早すぎるか? nabetsumaさんの記事を読んで、ベッカライ・ビオブロートのシュトーレンを通販で注文にしてみた。 実際買いに行ってもよいのだが、交通費と送料はほぼ同じなので通販にした。通販については上記記事を参照されたい。 手造りとしては適価であり、しかもおいしい。私にはもう少し甘さ控えめでもいいのだが、コーヒーのともとしては最高である…

続きを読む

新刊日記 『吉本隆明・赤羽淑(往復)書簡』

『吉本隆明全集』の最終巻のことを調べようと晶文社のサイトに行くと、「吉本隆明・赤羽淑(往復)書簡について」という表示があって、見てみると次のような案内が記されている。 吉本隆明氏に関する書簡は、『吉本隆明全集37巻』『同38巻』に収録した書簡のほかに、実はまだ正確には中世日本文学研究者・赤羽淑宛の未投函書簡3通が残されておりました。しかし、これは同時に川上春雄宅に残されていた赤羽淑の著者宛書簡…

続きを読む

noteに記事《襟足のほくろ、木版画《KAWAZIN》:竹久夢二『山へよする』研究⑬》を公開

noteに記事《襟足のほくろ、木版画《KAWAZIN》:竹久夢二『山へよする』研究⑬》を公開した。 今回は、多色木版《KAWAZIN》を取り上げた。 連載も13回目をむかえ、後半に入ったことを実感する。この連載は、小さな詩画集『山へよする』の魅力と問題性を伝えたいということ、竹久夢二と、田中恭吉、恩地孝四郎ら『月映』同人の相互影響について考えるということが動機となって始められた。 もう…

続きを読む

新刊日記『視線と差異 フェミニズムで読む美術史』

昨日、遠距離散歩の途上で書店に立ち寄りこの本を見出した。 単行本の古書価は高くて手が出なかったが、文庫化されたのだ。 グリゼルダ・ポロック著、萩原弘子訳『視線と差異 フェミニズムで読む美術史』(2025年10月、ちくま学芸文庫) たぶん訳文がこなれていてわかりやすいのだと思うが、一気に序文、第1章を読み終えた。 写真でわかるように、表紙がそっている。ちくま学芸文庫は、もう少し、表紙と…

続きを読む

古本日記 榎本滋民『夢二恋歌』上・下

なんで知ったかわすれたが、笠井彦乃が書かれているということで、購入。 榎本滋民『夢二恋歌』上・下(昭和49年12月、講談社)。著者榎本滋民(1930−2003)は劇作家、演出家として活躍した。 大正8年3月5日に、万世橋のレストラン、ミカドで開催された『山へよする』の会で、控え室に入ってきて演技の仮面をはずした竹久を目撃したボーイ、剣持勇作の視点から物語が始まる。 『山へよする』の会の…

続きを読む

作業日誌 国歌大観を見にいく

noteの原稿関連で、ChatGPTフリー版に、涙と雨をからめた古典和歌の表現事例を教えてくれとたのんでみた。そうしたら、6首ほどあげて、時代ごとの変化も表にして、研究ノート風でも論文風でもさらに仕上げることができますっていうのだよ。 もうこの時点でなんか怪しいなとは思ったよ。 それで国会図書館デジタルコレクションで、歌を検索したらどれひとつ引っかからないのだ。もちろん、仮名遣いをかえていろ…

続きを読む

作業日誌 《KAWAZIN》論、7000字こえる

『山へよする』研究の新稿は木版画《KAWAZIN》を取り上げるが、ようやく7000字に達した。8000字程度で、まとめたいと思う。 川甚は江戸川縁にあった川魚料理店で、長い伝統を誇るが、2020年に閉店している。夏目漱石の『彼岸過迄』の「須永の話」における、須永が敬太郎に出生の秘密について告白する場に川甚が選ばれている。 原稿の手入れは休止して、図版の作成にとりかかる。 やはり、9版に加え…

続きを読む

シュトーレンの季節

今年もシュトーレンの季節がやってきた。 マジパン入りのを購入。マジパンとは、アーモンド粉末と砂糖、卵白をこねて作る菓子で、ドイツではこれが入っているのが古典的なシュトーレンだといわれているそうだ。 過去記事をさかのぼって調べると、2022年は1200円である。記事にはその2年前は750円だったと書いてある。今年は、マジパン入りは、1620円であった。昨年は1650円と書いてあるのでほぼ横…

続きを読む

作業日誌 とどこおる

◎この1週間。書きものがまったく進まない。切り替えて、小品研究の整理や家事にとりかかればよいのだが、なかなかそれができない。靴下の整理だけした。 ◎「アイロンをかける青年」という村上春樹論があったと思う。このところ、洗いざらしのしわしわのシャツの感触がよくて一切アイロンをかけていなかった。しかし、最近は、アイロンをかけるようになった。アイロンかけは、けっこうたいへんで、シャツ5枚にかけると、た…

続きを読む

noteに記事《仮に《花摘み》と名付けておこう:新収絵葉書紹介》を公開

noteに記事《仮に《花摘み》と名付けておこう:新収絵葉書紹介》を公開した。 金港堂発行の一條成美の絵葉書の紹介。 ご覧のように、一條の才能が発揮された1枚である。 いちおうChatGPTに、花摘みを画題とする絵画について質問してみた。古今の事例について答えてくれたが、いつもの通りこちらで検証する必要があるので、検索結果は記事には使用していない。 国立国会図書館デジタルコレクションで…

続きを読む

古本日記 えべっさんの古本まつり

西宮神社のえべっさんの古本まつりも今年で3回目。初日が土曜で盛況である。 少し遠いので迷ったが、バスではなく徒歩で10分前に到着。見知った人はいない。みんな知恩寺かな。 まず、池崎とおくだが並んでいるところにとりついた。すぐ、大木志門編の龜鳴屋『徳田一穂 小説と随想 街の子の風貌』の新本割引が3000円で見つかり手に取った。今日はこれで決まりだなあ、という感じがした。 紙カバーの旺…

続きを読む

『ごく短い小説の研究』

オタさんのリポストで知ったが、斎藤理生氏の『ごく短い小説の研究』が大阪大学出版会から刊行されるようだ。 小品のあつかいはどうなっているか、気になる。 【編集履歴】2025/11/03 17:24 〔付記〕大阪大学出版会のサイトに予告が出ている。軽装判かなと思っていたら、A5判、432ページの大冊である。概ね、1920年以降のコント、掌編小説が中心のようだ。内容紹介の引用。 1920年代…

続きを読む

作業日誌 為替相場は正直

◇「道は開ける」とかの類いの主観的願望にぬりこめられたメッセージがあふれている。だが、為替相場は正直、円安で、インフレ進行は不可避。 ◇コレコレという配信者からわたしが学んだのは、SNSで語られることはほとんど釣りかフェイクだということだった。ビジネス臭が強まってきたので最近はまったく視聴しないが……。 昨今のXの発信を見ても、典拠不明な映像が使われて、あおり立てるものが多い。白人老婆が移民…

続きを読む

作業日誌 時計の電池を交換する

◇キッチンの戸棚の取っ手に吊り下げている懐中時計が止まっていた。近くの時計店に電池交換にゆく。時計店の主人がラジオを聞いていて、高市さんの話ばっかりやと言う。「高市さん」というので支持者なのかもしれないので、「はあ」とだけ返事をしておく。「いつとまりましたか?」と聞くので、昨日か今日と答えると、2年8ヶ月もちましたねという。この前交換したのは2023年2月だという。こちらは去年来たような気がして…

続きを読む