古本日記 これは明治の『FRONT』じゃないですか、の巻

 月が変わると、なかなかいけなくなるので、恵美須町の文庫櫂に。棚が特別仕様になっているということで気になっていたのだ。 ◇まずは、蔵出しの美本、『THE RUSSO-JAPANESE WAR FULLY ILLUSTRATED』(『露日戦争全画報』という感じか)。英語版である。見た瞬間、これは、太平洋戦争期に出された、プロパガンダで知られている『FRONT』の明治版だと思った。版元は金港堂。 …

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日々存々

 タイトルは「ひびぞんぞん」。何か特別のことはなくとも、日々、ありつづけているということ。 ◇業務文書完了。だいぶ手間取ってしまった。 ◇研究ノート3つ、予定しているのだが、元気がなくなって、アップすることができない。書いたものの出来がよくないというか、自分の限界を示されたようで意気が上がらないのと、疲れがたまっていることもあるだろう。 予定稿のタイトルだけでも書いておこうか。《萩越しの月》…

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日々風々

 タイトルは「ひびふうふう」。意味はなく、数日、風が強かったからである。 ◇ジブリの『熱風』の表紙に目が吸いよせられたので、確かめると、潮田登久子という本を撮っている写真家だった。 ◇紀要できてくるも、最後のところで悪文になっていてショックを受ける。人に見てもらったほうがいいかもしれない。しっかり見たつもりなのに、と思う。 図版を借りたところに送付準備をする。 ◇pugyurataさんが野…

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一條成美が描く少女について

 一條成美について再考するために、雑誌『新声』を少し買い集めてみた。『新声』と『明星』については、拙著『画文共鳴 『みだれ髪』から『月に吠える』へ』(2008年、岩波書店)で、新派和歌の主導権をめぐる覇権争いが背景にあることを指摘した。 一條の『明星』離脱は、裸体画の発売禁止や、『文壇照魔鏡』による鉄幹攻撃などがからんでいることも知られている。 一條の描いた『新声』の表紙は、清新である。 『明星…

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古本日記 あっ芥川掲載誌が、の巻

◇過日のことも含めてまとめて記す。 某日、立花駅から徒歩10分の彩華堂書店に。以前よりもまた本が増えている。堀田善衞『記念碑』、井伏鱒二『荻窪風土記』。地域誌の『南部再生』を無料でもらう。道を挟んで向かいの星乃珈琲で休憩。井伏の「小山清の孤独」を読むと、なぜ戦後彼が作品を書けなくなったのか、という問いかけがある。その不幸な晩年については知っていたが、井伏の筆でそれが語られると、またせまるものがあ…

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古本日記 長田幹彦デーの巻

 嵐なるも、たにまち月いち古書即売会に。定刻に到着したが、さすが悪天候ゆえか,人は少ない。古本キングさんに声をかけられる。オタさんにあいさつ。 現代詩関係の本が多い。 何度か回って、新潮社、大正5年初版、6年6版の『幹彦文粹 孔雀草』。これは、作者が自分の小説から、四季に分類して名場面を抜粋したもの。自作名文選という趣向。こうしたものも需要があったのか。 もう1冊、これは少し値がはるが,長田幹彦…

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文豪写真 独歩を中心に

 『文章倶楽部』(大正6年8月、2巻8号、新潮社)。「記念すべき文士の会合(明治三十六年花袋氏宅にて撮影)」。 「向つて右より蒲原有明、小栗風葉(其背後)川上眉山(其左)国木田独歩、田山花袋、長谷川天溪」 目次には「口絵—記念す可き文士の会合」とある。 靴をはいているのは独歩だけ。天溪は洋服に下駄である。 風貌から、長身と思っていた独歩は小柄である。眉山は長身。 花袋の手は大きく、いかにも精力的…

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トーストの上にバニラアイスが

◇珈琲の味がいまいちで遠ざかっていたパン屋でモーニング。なんと,トーストの上にバニラアイスがのっていた。はじめてである。珈琲は抽出機械を導入したのか味がよくなっていた。 ◇昨日は、申告に出かけてそれで力尽きた。 ◇今日は、業務文書作り。 ◇10日も古本屋に行っていない。 ◇「金曜日にそわそわするんですが」「ああ、それは古本病が進んだんです」 ◇帰ったら,机上の本を入れ替えて、書き下ろし…

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一條成美についての報告終わる

 いちおう、11日、京都国際マンガミュージアムで開催された「まんがの色彩学」2日目の報告「明治期、版の表現の諸相 一條成美からはじめて」をなんとかおえることができた。例年この時期は体調が悪くなり、昨日もベストとは言いがたい状況だったが、ほっとした。帰途、ゆかりの者から書類を受け取って、家で仕上げをするつもりが、寝てしまった。 私が得るものは多かったが、私の報告は役に立ったかなあ。オタさんが聞きに…

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超絶的写真網版

 文庫櫂さんで見つけた『白馬会紀年画集』(明治38年10月、白馬会)。最初コロタイプかな、と思ったが、ナノキャプチャで拡大すると、ドットが見えるではないか。とても網版とは思えない仕上がりである。 白馬会の展覧会の図録として用いられたもの。10回大会の記念として発行された。 久米桂一郎の「紀年画集はしがき」はつぎのように記している。油画を写真に取ることは非常な困難で、是まで一度として満足にいつた例…

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牛乳乙女

11日報告の文字資料できる。 最近は横書き。番号方式。文字資料と画像資料は分けている。 ATOKをかましたWordで、タテ2段組を開発して、画像も読み込んで、資料作成していたが、苦労の割に汎用性がないので、横書き、文字・画像分別方式にいきついた。 これが、一條成美の、『新声』デビュー作、《牛乳乙女》。佐藤義亮によれば、部数がふえたという。 背後の枠は、『若菜集』挿絵でさまざまに試みられている。こ…

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『恋愛と文學』

 11日の報告の準備。肩がはってきたので、図版撮影とレジュメ作成を交互に行う。 図版は、新潮社明治34年3月、『恋愛と文学』。『新潮社100年図書総目録』では、佐藤儀助編となっているが、広告で上田敏としたものを見た記憶がある。それがみつからない。この頃こういうことが多い。メモをとらないので、まぼろしの記憶になってしまうのだ。 表紙は山中古洞。この人は古手だが、感覚におもしろいものがある。 折り込…

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ふつうの日記 とつぜんの鼻水

◇昨日の夜から、突然鼻水があふれ、資料を作成していたが、中断して眠ることとした。5日午前は休養。資料作成しているが、なかなかはかどらず。粗密の度合いをどうするかの判断がつかない。一般の人が聴いてわかりやすく、かつ専門的というのがいいが、なかなかうまくいかない。とにかく終わりまでラフを作ることにする。 ◇色彩というのは考えると不思議。客観的存在物ではなく、感覚につながっているもの。装飾的な色彩と…

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古本日記 コロタイプの見本見つけ偶然日記に至るの巻

◇前夜、報告のための文字資料を作りはじめたので、疲れが残っているが、2日目の兵庫古書倶楽部へ。元町から、花隈へはけっこう距離があるのだった。阪急とJR、どっちが北だっけと思いつつ歩くと到着。 女学校の教科書迷うがかわず。手彩色の絵はがき一点。博文館の『日露戦争写真画報』の明治37年と38年のものを3冊。石版と、コロタイプと写真網目版の見本として。いろんな画家が口絵の戦争画を描いているのだった。 …

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