留学生が見た日本

 アジアの留学生はどう日本を見たか。月末新刊。『〈異郷〉としての日本 東アジアの留学生がみた近代』(勉誠出版、編集和田博文・徐静波・兪在真・横路啓子)   こういう視角は、あまりなかったのでは。

続きを読む

日々憂遊

◇タイトルは造語です。秋雨は、外出の意欲をそぐ。きのうは、江之子島にいけずひたすら横になっていた。家事は片付かず。これからとりかかることにする。◇こんなときは、マンガに限る。『アックス 119号』(青林工藝舎)は、つげ義春の80歳(傘寿)を記念した特集。自分は出ないが自由につくっていいよとの、つげの言葉を受けて、1頁の、諸家のトリビュート画像や、コメント集が楽しめる。近藤ようこ先生のはちょっとこ…

続きを読む

マイ古本まつり

 神田古本まつりだ。行きたいなあ。 仕事の海に潜水中で遠くへは行けない。 明日は江之子島で、マイ古本まつりと行こう。文庫櫂さんも覗けるかな。  いま、サイト「えのこdeマルシェ vol.11 [古書と手仕事]」で確認したら、明日は雨らしい。「明日10/28(土)は雨天が予想されるため、enoco館内(4Fルーム1)にて開催いたします。なお、開催場所変更により一部出店店舗に変更が生じます。」と出…

続きを読む

本の身元わかる

 西も東もわからない頃、衝動的に買ったもの。 口絵を集めたものであることはわかった。 口絵には折りが入り、どうしても2箇所の折り線が入ってしまうので、口絵だけを集めた画集が出されたのだと推測していた。 背は補修してあるので、改装本かと思ったが、今、写真を見つめていると、中央に題簽の貼り跡が見える。これとても、補修後のものかもしれないが、オリジナルのような気もする。 奥付はつぎのようなもの。 西村…

続きを読む

古本日記 古本好きおそるべしの巻

◇こてつさんのツイートに、口笛文庫で山田稔の『旅のいざない』を購入したことが出ていて、おおと思った。購入を迷った本だったのだ。先日も、天三天牛の均一で、色川武大のオビ付き『離婚』が出ていて迷ったが、文庫本あるしいいかとスルーしたら、すぐあとで、こてつさんがひろったというツイートが出ていた。こういうのは、くやしいというのではなく、なにか古本好きの連帯感を感じてしまうのである。◇pugyurataさ…

続きを読む

古本日記 羊夢舎再訪の巻

 はっきり言って疲れはたまっている。昨日は、早めに帰宅して、すぐ横になった。眠りが浅く、疲れがとれない。やろうと思っていることがかさなり、身動きがとれなくなる、というのが悪い状態の時のしるしである。 さて、思い切って、阪急、十三折り返しで、正雀の羊夢舎を再訪する。 今日は店主は不在で、奥から夫人が顔を出されたあとは、じっくり棚を見ることができた。約40分、眼がすごく疲れる。ふだん店主がこしかけて…

続きを読む

小村雪岱、お蔵だし

 勢いで購入したが、使いこなせない資料がある。新聞小説の切り抜きであるが、『纏女房』という作品がわからない。国会図書館で検索すると、1948年版の駿台書房の『纏女房』が出てくる。邦枝完二の作品なのだが、『喧嘩鳶』と言う作品との関わりも気になる。五流研究者の手に余るので、使いこなせる方に譲りたいと思っている。 新聞、雑誌連載小説の切り抜きを作るときは、本文も一緒にお願いしたいと、切に思うのであった…

続きを読む

青木嵩山堂の本

 ツイートで複数の情報を見かけて、電話で東京堂書店神保町店に連絡し、通販で送ってもらう。送料、代引き手数料で高くなるが、アマゾンでは現在品切れで、ネット検索しても、大阪で置いているところは限られているので、すぐ読めることを第一に考えた。 その本は、青木育志、青木俊造著『青木嵩山堂 明治期の総合出版社』(アジア・ユーラシア総合研究所)。持っている本を調べたが、青木嵩山堂(あおきすうざんどう)の本は…

続きを読む

エミール・オルリクのこと

 『太陽』の増刊「明治大正の文化」(33巻8号、昭和2年6月、博文館)には、菅原教造「版画発達史」という文章が収められており、なかにつぎのような記述がある。墺地利のオルリックは、画家として、舞台装置家として、又独逸の小泉八雲の作品の挿絵画家として知られてゐる。彼は神田和泉町の小柴で技巧を研究して、新錦絵や石版画を描いた。同じく墺地利の画家カペルリーは京橋五郎兵衛町の渡邊で技巧を修得してやはり新錦…

続きを読む

古本日記 雪嶺語録の巻

 昨日の金曜日、仕事を終えて、口笛文庫による。週末で、今月からは仕事月のはじまりで疲れはたまっているが、古本は見たい。 店の真ん中あたりは、黒っぽい本が高く積まれていて、リュックを背負っている身には、かがんだりすることがおっくうで、いつか徹底的に見たいとも思うのだが、上から20冊程度だけ見ることにした。 すると、三五判、箱入りのかわいらしい本が顔を出した。生田春月編『三宅雪嶺修養語録』(大正4年…

続きを読む

街並木

 オタさんが京都まちなか古本市で500円で買ったという画集『街並木』は、荻原井泉水編で、名取春仙、岡本一平、池田永治、鈴木信太郎、富田渓仙、川端龍子、石切山草助、浜田庄司らが絵を寄せているらしい。 大正8年頃も、こうした和製ピクチャーブックはけっこう出ていたのかもしれないなあ。

続きを読む

名家近作叢書、谷崎潤一郎『金色の死』

 さて、昨日、天神さん古本市で見つけた、日東堂刊の名家近作叢書『金色の死』は、田山花袋『泉』とあわせて2冊しか出なかったと、紅野敏郎『大正期の文藝叢書』(1998年11月、雄松堂出版)に記してある。 巻末広告に出ている、前田晁の感想録『鞭』は未刊だったようだ。 紅野敏郎は、「谷崎の『金色の死』は有名な作品だが、この「名家近作叢書」の本となると、今日では入手困難な本といってよかろう」と述べている。…

続きを読む

古本日記 直行直帰の巻

 家事をしてから、東西線で天満宮駅まで直行。3分前に到着。 昨日までの雨で、足下がじゃりじゃりする。 順番に見ていこうと、足をすすめ、漱石、芥川の研究書を数冊。1冊、300円。 『中央公論』大正6年7月、臨時増刊「自然生活号」、長田幹彦の『鰊ころし』が掲載してある。500円。きれいなので、当時の雑誌の見本としても使える。  つぎに何気なく文庫を見ていると、日差しが強くなってきて、何か光る本があ…

続きを読む

古本日記

◇仕事やその他で、古書市に行くことができなかった。 今日は、諸事をすまして夕方、文庫櫂、渋谷書林に行く。櫂さんのところでは、前から気になっていた江見水蔭『硯友社と紅葉』など、いろいろ。武田勝彦編『太宰治文学 海外の評価』500円。『人間失格』ってどう訳すのかと思ったら、ドナルド・キーンがNo longer humanという題で英訳を出している。直訳すれば、「もはや人間ではない」となるのか? 渋谷…

続きを読む