漱石の三四郎日記
文庫櫂さんで、山本春雄『漱石の三四郎日記』(大正9年7月、現代社)の箱付きが出ていてもう売れたようだ。 わたしはすでにFさんで購入していたが、奈良の柘榴ノ国でも見たことがある。けっこう売れたのだろうか。 その後の三四郎の一人称の日記体で、三四郎は就活に励んでいる。
おもしろいのは、『金色夜叉』を踏まえていることで、美禰子が、三四郎が不在の際にあやまりに来たり、夢に出たりする。 鴫沢宮が間貫一をすてたように、美禰子も三四郎をすて、後悔しているという見立てである。
意志..