田中恭吉日記、翻刻すすめる

2018/04/06 18:46
 昨日は仕事の準備で16頁立ての資料を作る。  今日は、本読み、仕事仕込みにつづけて、田中恭吉の日記翻刻をすすめる。 恭吉は『月映(つくはえ)』の版画家。作品はすごいよ。だれか、『月に吠えらんねえ』の美術街バージョンをやってくれないかな。  こんな感じで、アウトライナーとPDFを同時にみながら作業。PDFの操作が手間で、途中から、画像は脇に置いたiPadに写してやる。指で拡大できるのは便利だ。 時々、三木哲夫氏の年譜で確認すると、何気ない記述も意味がわかってくる。年譜は大事..

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気になるツイート 回覧雑誌『密室』の欠号発見か!?

2017/12/25 11:57
 きのう、ぬりえ屋さんのツイートが「「月映」の前身「密室」の1冊が出てきたという話。幾らするのだろう?」となっていておどろく。ここ。オタさんもリツイートしている。  回覧雑誌『密室』は、田中恭吉、藤森静雄等が発行した回覧雑誌。恩地孝四郎は6号から参加。回覧雑誌は原稿をまとめて仲間内で回覧するものなので、原則一冊のみ。 ただ、第4号は見つかっていない。 ぬりえ屋さんがいうのは、この第4号のことか。 ソース開示可能なら、ぜひ詳しい事情を知りたいものだ。

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斎藤昌三と『月に吠える』

2017/09/16 06:59
 斎藤昌三と創作版画誌『月映(つくはえ)』の関わりについては、過去記事で記した(《『月映』と斎藤昌三》)。  『月に吠える』の刊行事情についての斎藤の認識がうかがわれる文章がある。昭和10年1月刊行の『書淫行状記』(書物展望社)所収の「書痴漫録」である。 初出は、『文藝汎論』昭和9年9月号とある。「書痴漫録」の「詩歌書の発禁」という章に次のような記述がある。 大正六年二月、感情詩社から発行した萩原朔太郎の詩集『月に吠える』は内容としても、田中恭吉の挿絵としても詩壇の名品であ..

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長野県の須坂に『月映(つくはえ)』を見に行く

2016/11/22 16:47
早起きして、新大阪に向かう。地震があったようだ。遠出すると地震が起きるというジンクスがあたる。片道5時間の道のり。遠くとも日帰りできるところは帰るようにしている。 名古屋から、特急しなのに乗り換え。もう着く頃になって、車内販売はないというアナウンス。 列車の「行き違い」のために明科駅に停車するが、5分遅れとなる。「行き違い」は変な言い方。列車通過調整のためで十分ではないか。変な言葉づかいなので「行き違い」が起こる。 長野電鉄に乗り換えられるかギリギリになる。ジョルダンま..

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恩地孝四郎展に寄せて

2016/05/22 15:39
 昨日今日と、和歌山県立近代美術館の恩地孝四郎展は、どうだっただろう。図録はだいぶん売れたのかなあ。  さて、恩地孝四郎について、初めて知ったのは、1930年代の『飛行官能』(1934年、版画荘)によってである。30年代モダニストの一人だと考え、創作版画のことなど何も知らなかった。ただ、図版で知る『飛行官能』は、すごくかっこいいと感じた。  和田博文『飛行の夢1784−1945』(2005年5月、藤原書店)は、『飛行官能』について、写真と活字を結合する..

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月を愛でる

2015/10/26 22:00
 さっき買い物に出ると、低い空にいい月が出ている。 月光を浴びて、月映え(月光を受けて姿が浮かび上がること)がおこるかもしれない。 創作版画誌『月映(つくはえ)』の誌名は、田中恭吉が提案した。その葉書は、月映展にも展示されている。  『月映』でドラマを作るなら、メインは恩地孝四郎、のぶ夫妻。戦争を生き延びて、創作版画の火を消さずに守る。香山小鳥や田中恭吉の早すぎる死が悲劇として描かれるのはもちろんのこと。美術街だけではなく、詩歌句街の朔太郎や白秋も登場する。夢二は、..

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