『恋愛と文學』

2018/03/08 15:46
 11日の報告の準備。肩がはってきたので、図版撮影とレジュメ作成を交互に行う。 図版は、新潮社明治34年3月、『恋愛と文学』。『新潮社100年図書総目録』では、佐藤儀助編となっているが、広告で上田敏としたものを見た記憶がある。それがみつからない。この頃こういうことが多い。メモをとらないので、まぼろしの記憶になってしまうのだ。 表紙は山中古洞。この人は古手だが、感覚におもしろいものがある。 折り込み口絵は、一條成美。 これも雑誌初出があるはずだが、思い出せない。「成」が一條成美..

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今回は分かった

2018/02/27 00:27
 清家雪子『月に吠えらんねえ8』。表紙は、朔太郎と芥川龍之介。 さて、カバーを剝がしてみると。 今回はわかったよ。芥川が出てくるから。 これだ。『西方の人』(昭和4年)、装幀、小穴隆一。 読んだが、けっこう疲れた。

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『遠野物語』関連

2017/12/11 12:22
 ヤフオクで『遠野物語』が出て話題だったので、過去記事まとめておきます。《『遠野物語』は白い?》《復刻版『遠野物語』は赤くなかった!》《赤い本・追記》《赤い本》

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夏目漱石『こころ』見返しについて

2017/11/23 23:23
 別の目的で文献をしらべていたところ、漱石『こころ』の見返しについて言及している文献を見つけたので紹介しておきたい。 文献は、『宮城学院女子大学大学院人文学会誌』第15号(2014年3月31日発行)掲載の、「修士論文題目及び内容の要旨」畑山杏那「夏目漱石における服飾感情と服飾描写—思想との関係を中心に—」。 「『心』では見返し、『硝子戸の中』では表紙と見返しに更紗が採用されている」という指摘がある。『心』見返しの場合は、「古渡更紗風の創作更紗模様」と考えられている。『硝子戸の..

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斎藤昌三は谷崎潤一郎の装幀をどう見たか

2017/09/18 00:00
 〔図版 左、斎藤昌三『書淫行状記』。右、川村伸秀『斎藤昌三 書痴の肖像』〕  今日のテーマは読書人にはよく知られていることなのかもしれないが、いちおうメモしておこうと思う。 このたび、斎藤昌三の自装本を買い求めて、その本作りのしっかりした感触にとても感動した。何冊か裸本を持っていたが、今回、美本を手にして認識を新たにした。 写真の『書淫行状記』(昭和10年1月、書物展望社)は、「漆塗研出布目装」であるが、持った感触も実にしっかりしており、この本が、本についての本だというこ..

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複刻版と退色

2017/06/25 09:53
 あるかたが、『地上巡礼』のオリジナル写真をつぶやきにのせている。少し版が大きくなった最後の2冊は、紺色に見える。複刻版では葡萄色(えびいろ)的に、赤系の要素が強まっている。これは、推測だが、退色したオリジナルを参照して作ったためではないだろうか。 過去記事《写生文の「うふヽん」》で紹介した『新写生文』ももとは、紺色系の紫だったかもしれない。 古本屋さんで、合綴した『ホトトギス』を見せてもらったことがある。背を裁断して綴じてあるのだが、表紙はオモテ、ウラともとてもきれいな状態..

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